【2025年2月15日 RB大宮アルディージャ 2-1 モンテディオ山形 さいたま・NACK5スタジアム大宮】
得点
52分 濱田水輝(大宮)
66分 土居聖真(山形)
90+7分 藤井一志(大宮)

先制ゴールを決め、雄叫びを上げる濱田水輝。レッドブル傘下となった大宮が開幕戦を制した。

レッドブルへの株式譲渡が行われ、Jリーグで初めて外資系企業単独オーナーのチームとなった大宮。チーム名にRBを冠し、ホームユニフォームはこれまでのメインカラーであるオレンジが残りつつもネイビーがベースとなるデザインへと変わった。

レッドブルのチーム、として注目を集める新シーズン開幕戦は、山形との昇格候補同士の対決に。試合は前半、大宮が出足の鋭さを見せて優位に進めていたものの、ゴールは生まれず。42分に点取り屋のファビアン・ゴンザレスが負傷交代となってしまうアクシデントが起こり、スコアレスで折り返した。

チームの基盤はJ3を制した昨シーズンから大きくは変わらず。杉本健勇が1.5列目でボールに関わり、チームとしてアタッキングサードで安定したプレーを続けた。

補強はピンポイントでありつつも、J1昇格へ向けて実力者を要所に配す形を実現。10番は新加入の豊川雄太が背負うこととなった。

キャプテンマークも新加入の選手が巻く形に。J1に昇格した横浜FCから完全移籍で獲得したガブリエウ(右)がその役目を担う。試合は後半に入ると山形が大宮の勢いに対応し、髙江麗央(左)や中村亮太朗がボールを運んで五分五分の展開となった。

52分に大宮が先制したものの、山形がイサカ・ゼインのドリブルも目立つようになり徐々に優勢に。

66分には土居聖真が同点ゴールを決め、1-1となった。

山形は直後の67分に前線を総入れ替えする4枚替えを敢行。大宮も67分に2人を交代し、試合はどちらが勝っても不思議ではない拮抗状態となった。

どちらにもチャンスが舞い込みつつもスコアが動かず、試合はアディショナルタイムに。6分と表示されたその目安が終わろうかという中、大宮は最後の攻撃を粘ると藤井一志がネットを揺らし勝ち越しに成功。劇的な形で開幕戦を制した。