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PK戦までもつれこんだ隣国対決はスペインに軍配
隣国同士の対決となったユーロ2012の準決勝、ポルトガル対スペインの一戦は、両者ともゆずらずPK戦へもつれ込む大接戦。最終的には、スペインが決勝へ進むことになった。
スペインは相手のカウンターの生命線であるコエントラォン+ロナウドの左サイドを分断すべく、アルベロアをウィングのような高い位置へ。しかい攻撃の主体はあくまで左サイドにかわりない。これに対してポルトガルは、今までと変わらず全体的にコンパクトな戦術を貫き通す。プレッシャーからのカウンター狙いは、しっかりとはまっていた。
守備面でのロナウドの負担を減らし、右サイド、さらにはトップの位置でひたすらゴールを狙い続ける戦術だ。
スペインは、ポルトガルのプレッシャーに苦しみ、得意のパスワークが発揮できずにいた。後半に入ると状況を打開するために、セスクやナバスを投入するが効果はあまりなかった。
しかし、ポルトガルもカウンターからチャンスを作りながら、ゴールが奪えないまま時間だけが過ぎていった。
90分、さらには延長戦でも両者ともに1点が遠い展開。結局、勝負の行方はPK戦に託されることになった。
同点のまま迎えたポルトガルの4人目のキッカー、ブルーノ・アウヴェス。これが無情にもポストを叩く。スペインは、セスクが落ち着いてゴールネットを揺らし、スペインが苦しみながらも決勝進出を果たした。