スコアレスでPK決着!イタリアがイングランドを撃破
15年ぶりの対戦となったこのカードは、今大会初のPK戦にもつれ込む激戦となった。
ウクライナ戦とスターティングメンバーを変えずに挑んだイングランドに対し、イタリアはアイルランド戦から3人を変えて戦いに挑んだ。
試合の主導権を握ったのはイタリア。 ピルロとデ・ロッシのダブルボランチから、カッサーノとモントリーヴォがボールを受けると、両サイドバックを巧みに使ってチャンスを作りだす。
特にこの試合で初のスタメン起用となったモントリーヴォのセンスが突出していた。
しかしイングランドは、ウクライナ戦とは違い守備を意識した戦い方を徹底していた。
ピルロとデ・ロッシにはトップの1人がしっかりとチェックをかけ、自由にボールを供給させないように守備の意識の高さを見せていた。
両チームとも無得点で後半に入ると、残り時間30分となったところで、イングランドが先に仕掛ける。キャロルとウォルコットを投入して攻撃にアクセントつける。 キャロルをターゲットにしたカウンター狙い。
対してあと一歩のところでゴールを奪えないイタリアも、ディアマンティ、ノチェリーノを相次いで投入。ボールを支配するのはイタリアだが、イングランドのCBを引き出しても、その背後のスペースに飛び込むことができず、なかなか突破口をつかめない。
テリーをはじめとしたイングランド守備陣の集中力がすばらしく、最後まで破綻しなかったのも試合を大きく左右した。
結局、お互いにスコアレスで延長戦に突入したが、ゴールシーンを見ることはなく、勝負はPK戦へもつれこんだ。
お互いに1人ずつ失敗の後、イングランドは4人目のアシュリー・コールがキッカー。しかしこのシュートをブッフォンがみごとにストップ。そして最後は、ディアマンティのきっちり決めてイタリアが準決勝進出を果たした。
England 0-0 (PK2-4)Italia