バルセロナが奇跡の大逆転劇でパリSGを下す!
パリSGとの第1戦を0-4で落としていたバルセロナは、ホームとはいえ後がない状況。
誰もが不可能と思うほどの逆転劇、それしか突破の可能性はなかった。ただ、試合開始直後、ルイス・スアレスがヘディングを押し込み先制点を上げた瞬間、この不可能が可能になる予感を感じさせる。まだ開始からわずか3分で1-0としたのだから。
アウェーで調子が上がらないパリSGは、さらに危機感を感じることになる。
スアレスからのボールに抜け出したアンドレス・イニエスタが、ゴールライン際からヒールで折り返すと、パリSGのDFライバン・クルザバがオウンゴールを犯してしまい、2-0となったからだ。
さらに後半開始早々、ネイマールがトーマス・ムニエルに倒されてPKを獲得すると、これをリオネル・メッシが確実に決めて3-0。
この時点でバルセロナは2試合合計で1点差としたのだから、あとは時間の問題。
カンプ・ノウの誰もがバルセロナの大逆転劇を予感していた。
しかし62分、パリSGはエディンソン・カバーニがゴールを挙げる。
この強烈な一撃は、カンプ・ノウの群衆を黙らせるには充分、のはずだった。
さらにカバーニにも得点のチャンスが訪れるが、これはバルサの守護神マルクアンドレ・テア・シュテーゲンが足で辛うじてセーブ。
さらに攻勢をかけるパリSGだったが、決定的なゴールは奪えない。
すると88分、ネイマールがFKを直接ゴールに流し込むと、再びカンプ・ノウは異様なムードに。
その後、スアレスがエリア内でマルキーニョスのファウルを誘ってPKを獲得すると、これを再びネイマールが確実に決めて同点に追いつく。
「あと1ゴール」
カンプ・ノウの誰もがそう願っていた。
そしてその瞬間が訪れたのは、アディショナルタイム。
残された時間はわずか1分。
ネイマールがパリSGの最終ラインを見ながらボールを浮かせると、裏に抜け出たセルジ・ロベルトがゴールへ流し込む!
この瞬間のカンプ・ノウは割れんばかりの歓声。まさに歓喜の渦に包まれることになった。
近年でもまれな手に汗握る点の取り合い。結局、制したのはバルセロナだった。
6-1の圧勝でUEFAチャンピオンズリーグ史上最大の逆転劇を演じたバルセロナ。
これほど劇的な逆転劇は、そうそうお目にかかれない。
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