2015年9月29日/チャンピオンズリーグ
バルセロナ×レヴァークーゼン
スアレスの劇的な逆転ゴールでバルサが勝利
グループEの第2節でバルセロナはレバークーゼンと対戦した。最後までもつれた熱戦は、スアレスの劇的なゴールでバルセロナが勝利を収めた。
序盤はマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとベルント・レノの両守護神がスーパーセーブを披露し合った。まずはホームのGKテア・シュテーゲンがハビエル・エルナンデスのボレーシュートを見事にブロック。対するレノもイバン・ラキティッチがフリーで放ったヘディングを横っ飛びでキャッチすると、枠を捉えたサンドロのシュートもパンチングで防いだ。
しかし、ハカン・チャルハノールが先制点につながるCKを蹴った22分のシーンでは、バルセロナが守備のもろさを露呈。ゾーンとマンマークを併用するシステムがうまく機能せず、テア・シュテーゲンが持ち場を離れ、ニアポストにいたジェレミ・マチューもジャンプしなかったため、頭で合わせたキリアコス・パパドプロスにゴールを決められてしまった。
試合はその後も激しい展開が続く。先制点の直後にはテア・シュテーゲンがカリム・ベララビの至近距離からのシュートを腕で弾き、追加点を阻止した。
反対側のゴール前では、ラキティッチのダイレクトパスから生まれた混戦を突いてネイマールがシュートを放ったが、これはファー側のポストに当たって外れる。このこぼれ球を押し込もうとしたサンドロのシュートも、パパドプロスにゴールライン上で阻まれた。
後半に入るとバルセロナはさらに攻勢を強め、55分にはネイマールがシュートを放つが、これはわずかにポストの外。64分のFKも今度は反対側のポストをかすめて枠を捉えきれない。レバークーゼンもエルナンデスが絶好の得点機を外し、直後に交代となった。
ラフィーニャとリオネル・メッシが数カ月の戦線離脱となっているバルセロナだが、今度はアンドレス・イニエスタがハムストリングを痛めて60分に負傷交代。これはルイス・エンリケ監督にとっては0-1という目の前のスコアと同じくらいの打撃だったはずだ。しかし80分には途中出場のセルジ・ロベルトが、レノが阻んだスアレスのシュートのこぼれ球を押し込んで同点とし、エンリケ監督を喜ばせる。
そのわずか2分後、エンリケ監督は思わずベンチから飛び出すほどの歓喜を味わうことになる。ムニル・エル・アダディが右サイドからエリア内に侵入してマイナスのパスを送ると、これを受けたスアレスがカーブをかけた見事なシュートをゴールネットを揺らした。