【2024年6月15日 スペイン 3-0 クロアチア ベルリン・オリンピアシュタディオン】
得点
29分 アルバロ・モラタ(スペイン)
32分 ファビアン・ルイス(スペイン)
45+2分 ダニエル・カルバハル(スペイン)
先制ゴールを喜ぶアルバロ・モラタ。スペインが前半に3ゴールを奪いクロアチアに快勝した。
この両国に加えてイタリアも同居する「死の組」となっているグループB。3位でも突破の可能性があるとはいえ、引き分けが重なって勝ち点が伸びなければそれも叶わなくなる。勝利による勝ち点3が何よりも大事な初戦でのぶつかり合いは、立ち上がりからスペインがクロアチアを圧倒する展開となった。
ルカ・モドリッチ(写真)、マテオ・コバチッチ、マルセロ・ブロゾヴィッチが形成する中盤とスペインの中盤がどのようなパワーバランスとなるかが主導権争いにおける焦点だったが、クロアチアはブロゾヴィッチが精彩を欠きモドリッチにボールを渡せず。サポートの運動量がスペインの守備を上回ることもなく、スペインの試合になることを許した。
試合のリズムを握ったスペインは、低い位置でのパス回しから中盤をシンプルに使い、両翼の個にボールを渡すサッカーを展開。29分にはアルバロ・モラタが先制点を奪い、流れそのままにリードを得た。
スコアが動いてもクロアチアの低調さは変わらず。32分にはファビアン・ルイスが追加点を奪い一気に2-0となった。
クロアチアはコバチッチとアンドレイ・クラマリッチが強引な前進を試みるも、数的不利な攻撃でゴールを奪うことはできず。
スペインはロドリ(写真)、ルイス、ペドリが盤石のプレーで流れを維持。
前半アディショナルタイムに3-0として迎えた後半も、スペインペースは変わらず。16歳のラミン・ヤマル(写真)と21歳のニコ・ウィリアムズが両サイドで輝きを放ち、クロアチアを圧倒し続けた。
スペインの中盤は最後までクロアチアを上回り完勝。
若い力が躍動した新生スペインと、ラストダンスとなる黄金世代の動きが重たかったクロアチア。明暗がくっきりと分かれるグループリーグ初戦となった。