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ジェフユナイテッド市原・千葉 0-3 柏レイソル

【2025年2月9日 ジェフユナイテッド市原・千葉 0-3 柏レイソル 千葉・フクダ電子アリーナ】

得点
3分 小屋松知哉(柏)

41分 小屋松知哉(柏)

46分 仲間隼斗(柏)

後半立ち上がりにチーム3点目を決め、喜ぶ仲間隼斗。新指揮官を迎えた新しい柏が期待を高める快勝でちばぎんカップを制した。

毎年恒例のダービーマッチ。プレシーズンマッチながら15,187人が集まった。

昨シーズン、最終節でプレーオフ進出を逃してしまった千葉。エースの小森飛絢は海外へ旅立ってしまったが、今シーズンももちろんJ1昇格を目指す。

柏はリカルド・ロドリゲス監督を新監督に招聘。新たなチームカラーを作り上げ、上位進出を狙う。

試合は柏のペースで進行。ボール保持の質はキャップを経てすでに高まっており、それに伴って最前線の細谷真大の役割が整理された。

ボール保持の中で連携して対面の相手を上回ることで攻撃が進むチームにおいて、最前線に個でボールを収めることができる細谷がいることは大きい。細谷に相手選手がつくということは、ボール保持者が連携で局面を上回ることに繋がる。

柏はチームとしての新しい戦い方を早くも実行できる状態となっており、プレスの強さでセカンドボールをものにし、片方のサイドがせり出す攻撃的な位置取りでチャンスを作り出していった。キックオフから終始ペースを握ると、前半のはじめと終わりに左サイドの小屋松知哉がゴールを決めた。

新加入の久保藤次郎(写真)や小泉佳穂らもフィットしており、的確な前進でチームを支えた。

GKは新加入の小島亨介。ビルドアップの質への貢献が期待される新守護神は、攻撃的な布陣を採用するチームにおいて攻守で活躍の場面が多くなりそうだ。

3人が並ぶことが多い最終ラインのうち、本職のセンターバックは中央の古賀太陽のみ。それでも、古賀が広い守備範囲をそつなくカバーしたことと、それを左右で補う杉岡大暉(写真左)と原田亘が安定したプレーを続けたことで千葉の攻撃をシャットアウトしてみせた。新たな戦い方を披露して完勝してみせた柏は、リーグで面白い存在になりそうだ。