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イングランド 1-1(PK5-3) スイス

【2024年7月6日 イングランド 1-1(PK5-3) スイス デュッセルドルフ・アレーナ】

得点

75分 ブレール・エンボロ(スイス)

80分 ブカヨ・サカ(イングランド)

勝利を喜ぶブカヨ・サカ。同点弾に加え、前回大会決勝の悪夢を振り払うPK成功でイングランドを準決勝に導いた。

低調な試合を続け、批判を浴びながらも勝ち上がってきたイングランド。しかし、ラウンド16で劇的な逆転勝ちを収め、周囲の雰囲気をガラリと変えた。内容よりも結果が重要なノックアウトステージで結果的に最高のスタートを切った彼らは勢いに乗るかと思われたが、蓋を開けてみるとこの試合でも試合内容は変わらず。

グラニト・ジャカがまとめあげるスイスが組織として上回った。

個でもマヌエル・アカンジが中心となる最終ラインがイングランドにチャンスを作らせず。前の試合でヒーローになったハリー・ケインも仕事をさせてもらえなかった。

後方でボールを持つだけとなり、またしてもブーイングを浴びてしまったイングランドは、75分にブレール・エンボロにゴールを許し窮地に追い込まれた。

するとようやくスイッチオン。3枚替えを実行するとそれまでの停滞が嘘のように縦への勢いを出し、猛反撃を開始した。

80分にはブカヨ・サカが同点ゴール。別のチームになったかのようなイングランドが一気に追いついた。

その後は拮抗した展開となり、1-1のまま延長戦を消化。120分で決着はつかなかった。

PK戦ではジョーダン・ピックフォードが1本目をストップ。イングランドは全員が成功させ、準決勝への切符を手にした。

またしても逆境に立たされてから本領を発揮したイングランド。ガレス・サウスゲート監督は「トーナメントで勝つには、良いプレーをすればいい、というわけではない。我々は気概と粘り強さを見せた。良いプレーをするだけではなく、他の資質を見せなければならない」とコメント。苦しみながらも結果を生み出している彼らは、4強の中で最も不気味な存在となっている。