【2024年7月5日 ポルトガル 0-0(PK3-5) フランス ハンブルク・フォルクスパルクシュタディオン】
ペペを慰めるクリスティアーノ・ロナウド。彼らにとって最後になるであろうEUROは、準々決勝で幕を閉じた。
大会はベスト8に突入。ハンブルクではクリスティアーノ・ロナウドとキリアン・エンバペの対決が実現した。
ここまで全試合でCFとしてプレーしているキャプテンのロナウドだが、いまだゴールはなし。この日も最前線でゴールを目指した。しかし、オフ・ザ・ボールの動きでは鋭さが健在ではあるものの、ボールを持つとかつての輝きを放つことができない。
ドリブルでボールが足についてこない場面が毎試合見られ、クロスのターゲットとしての役目がメインの大会になった。
ターゲットとしてのボックス内での怖さはあるものの、各国を代表するDFとGKを上回ることはできず。この試合でもゴールを記録できないまま120分を終えた。
エンバペはグループリーグの初戦で鼻を骨折し、3戦目に復帰。縦への勢いは見せているものの、ここまでゴールはPKでの1点のみとなっている。
エースFWの宿命である厳しいマークにあっている彼は、この日も足を削られてしまった。
ディディエ・デシャン監督は満身創痍で疲労困憊のエンバペに無理をさせないことを決断。105分に交代させた。
試合は0-0のままPK戦に突入し、フランスが勝利。
フランスはこの試合も含めて5試合で3ゴール。そのうち1つはエンバペのPKで、2つはオウンゴールによるものだ。豪華な顔ぶれで優勝候補筆頭と評価されてきた彼らだが、力を完全には発揮しないまましぶとく勝ち上がってきた。このまま大会を制することができるだろうか。