【2024年7月1日 フランス 1-0 ベルギー デュッセルドルフ・アレーナ】
得点
85分 オウンゴール(フランス)
キリアン・エンバペが牽引するフランスがベルギーとの強豪対決を制し、ベスト8に駒を進めた。
ポーランド戦後にはグループリーグを振り返り「目を覚まさないといけない」と語っていたキャプテンのキリアン・エンバペ。チームは依然としてトップパフォーマンスからは遠かったものの、自身は調子が上向いていることを感じさせた。
スピードだけでなく、浮き球を華麗に捌くトリッキーなテクニックも披露した。
どちらも全体の連動はまだ低調だったものの、個の強さがある両チームは一進一退の攻防を繰り広げ、その試合展開では両チームの守備の個の強さが目立つことになった。フランスはウィリアン・サリバ(写真)とダヨ・ウパメカノのCBコンビ盤石ぶりを発揮。
オーレリアン・チュアメニ(写真)とエンゴロ・カンテ、アドリアン・ラビオの中盤も個の強さを発揮し、ベルギーのチャンスを摘んだ。
ベルギーもアマドゥ・オナナが中央でどっしり構え、個でフランスの攻撃を打破。
また、オナナが中央に君臨していることでジェレミ・ドク(写真)とヤニック・カラスコの両翼が守備でも個で動けるようになり、一進一退の構図を作り出した。
どちらも得点が遠かったが、試合を動かしたのはフランス。85分、ランダル・コロ・ムアニのシュートがヤン・フェルトンゲンに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。
試合はそのまま1-0で終了。サポーターも胸をなでおろした。
ベルギーはチームとして攻撃の強さを出せないまま大会を去ることに。ケヴィン・デ・ブライネは「“私は”全力を尽くした。今日はより守備的なポジションでプレーし、チームを助けるために全力を尽くした」と悔しさを滲ませた。