【2024年6月30日 イングランド 2-1 スロバキア ゲルゼンキルヒェン・アレーナアウフシャルケ】
得点
25分 イバン・シュランツ(スロバキア)
90+5分 ジュード・ベリンガム(イングランド)
91分 ハリー・ケイン(イングランド)
ジュード・ベリンガムとジョーダン・ピックフォードが勝利を喜ぶ。イングランドが敗退直前から奇跡の逆転勝利を果たした。
グループリーグでの低調な戦いぶりが母国で批判されているイングランドは、この日もスロバキアの勢いに押され、思うような試合運びができない展開に。ジュード・ベリンガムもこれまでの試合と同様に中盤での組み立てに参加することが主になった。
ハリー・ケインも低い位置からのプレーとなった。
25分に先制を許したイングランドはフィル・フォーデンやブカヨ・サカの個でゴールに近づこうとするが、スロバキアの粘りの前になかなか同点にすることができない。
試合はそのまま後半アディショナルタイムへ。スロバキアが金星を掴みかけた90+5分、ベリンガムがオーバーヘッドでネットを揺らし、土壇場でイングランドが追いついた。
不甲斐ないチームを最後方から叱咤し続けてきたジョーダン・ピックフォードも喜びを爆発させた。
延長戦に突入するといきなりケインにゴールが生まれ、イングランドが逆転。
敗退に直面してようやくスイッチが入ったイングランドが、奇跡的な勝利を挙げた。
ベリンガムは21歳ながら「ノックアウトステージでこういう瞬間を作り出すと、人々は『そうだ、これが我々のチームが持つ精神だ』と思う。逆境がなければこのような瞬間は訪れない」とレアル・マドリードの中心選手らしい勝者の達観したコメントを残した。
ガレス・サウスゲート監督は「まだ我々を疑問視する人はいるだろう。しかし、我々には大会に残る力がある」とコメント。ベリンガムが語ったように、この試合を境に内外両面で風向きが変わっていきそうだ。