写真をタップすると拡大・スライド可能

クロアチア 1-1 イタリア

【2024年6月24日 クロアチア 1-1 イタリア ライプツィヒ・スタジアム】

得点

55分 ルカ・モドリッチ(クロアチア)

90+8分 マッティア・ザッカーニ(イタリア)

90+8分、ラストプレーでゴールを奪ったマッティア・ザッカーニ。イタリアが2位でグループリーグを突破した。

負ければ敗退、引き分けで3位となっても勝ち点2で他のグループの結果待ちとなってしまうクロアチアは、ルカ・モドリッチを筆頭に気合十分。過去2試合よりも積極的な前への姿勢でイタリアを押し込んだ。

モドリッチは中央だけでなく両サイドラインまで顔を出し、クロアチアの攻撃をコントロール。評価を高めているDF、リッカルド・カラフィオーリと対峙しても前への姿勢を貫いた。

ルチアーノ・スパレッティ監督がボール保持のスタイルを目指している今回のイタリアだが、前に進むクロアチアに対していわゆるイタリアらしい守備で対抗。ビルドアップこそ今風のやり方で進めるものの、支配率が低いと国際大会で強い、というイタリアの姿がそこにあった。

試合は互いにゴールに近づきながらも拮抗した状態となり、前半は0-0のまま終わった。

後半も展開は変わらず。モドリッチとマテオ・コバチッチ(写真)、マルセロ・ブロゾビッチによる中盤がイタリアの中盤を上回り、イアリアの守備がクロアチアのFW陣を上回る、という状態で時間が過ぎていった。

それでも、0-0では終わらなかった。試合を動かしたのはモドリッチの執念。PKをジャンルイジ・ドンナルンマに止められてしまったものの、直後の混戦でゴールに押し込み、母国に先制点をもたらした。

ビハインドとなったイタリアはフェデリコ・キエーザを中心に猛反撃を開始。

ゴール前に何度もボールを運ぶものの、マテオ・レテギやジャンルカ・スカマッカがフィニッシュできない。

それでも90+8分、カラフィオーリが最終ラインから中央を突き進むと、左サイドを駆け上がったザッカーニにラストパス。デル・ピエロゾーンからのゴールが決まり、イタリアが1-1に追いついて試合終了となった。イタリアは2位で決勝トーナメントへ進み、クロアチアは3位ながら勝ち点2。僅かな可能性にかけることになったが、敗退濃厚となった。