【2024年6月23日 スコットランド 0-1 ハンガリー シュツットガルト・アレーナ】
得点
90+10分 ケヴィン・チョボット(ハンガリー)
90+10分、試合終了直前にケヴィン・チョボットのシュートが決まり、ハンガリーが劇的な勝利を手にした。
グループリーグは早くも最終節。ここまで勝ち点1のスコットランドは、この試合に勝てば勝ち点4で3位での突破が濃厚に。
ここまで2敗で勝ち点0のハンガリーは、勝利すればスコットランドをかわして3位となり、他のグループの結果待ちに。どちらも勝利以外望みを繋ぐことができない試合となった。
競り合う両チームのキャプテン、アンドリュー・ロバートソンとドミニク・ショボスロイ。前半は、ボールを保持するスコットランドと勢いづきたいハンガリー、という構図の試合となった。
ボールを持っても安全圏でパスを交換するだけのスコットランドは、次第に自国サポーターからブーイングを受けるようになってしまった。しかし後半、ハンガリーが激しさを見せるようになるとスコットランドもそれに呼応。試合は時間とともに熱を帯びていき、どちらも球際で一歩も引かない激戦となっていった。
そんな中、ハンガリーにアクシデントが。FWのバルナバース・バルガがセットプレーの競り合いで激しく衝突し、意識を失って緊急搬送されてしまった。バルガの代わりにフィジカルにマルティン・アダムが投入されると、火が付いたハンガリーは彼に前線でボールを収めさせて猛攻を開始。
試合はさらに激しさを増し、終盤に突入していった。
ハンガリーがゴールに迫るが、スコットランドも懸命な守備で無失点を維持。痛み分けの共倒れという結末が近づいてきた。
それでも、バルガの負傷退場を目の当たりにしたハンガリーは強い執念で最後まで攻撃を継続。
アディショナルタイムがいつ終わってもおかしくなかった90+10分、ラストプレーでケヴィン・チョボットのゴールが生まれ、ハンガリーが勝利。勝ち点3の3位となり、他のグループ3位の結果を待つことになった。