【2024年6月16日 ポーランド 1-2 オランダ ハンブルク・フォルクスパルクシュタディオン】
得点
16分 アダム・ブクサ(ポーランド)
29分 コーディ・ガクポ(オランダ)
83分 ボウト・ベグホルスト(オランダ)
逆転ゴールを決めたボウト・ベグホルスト。オランダがポーランドに逆転勝利し、好スタートを切った。
プレーオフを勝ち抜いて出場権を得たポーランドは、直前の親善試合でロベルト・レヴァンドフスキが負傷。稀代の大エースは大会中の復帰を目指しているが、この試合は欠場となった。
西ドイツで行われた1988年大会を制したオランダ。フィルジル・ファン・ダイクを筆頭にCBが充実しているチームは、4-3-3に囚われない戦い方でドイツの地で再びの欧州制覇を目指す。しかし、度重なる足首の怪我に悩まされながらも今大会での復帰を目指していたフレンキー・デ・ヨングが間に合わず。中盤のキープレーヤーを欠いて大会を戦うことになった。
ボールを持つオランダと、素早く縦を目指すポーランド。そんな構図の試合は、立ち上がりから互いにゴールに迫り合う好ゲームに。オランダはメンフィス・デパイが2人を相手にしながらも前線でボールを捌き、コーディ・ガクポとシャビ・シモンズの両翼がゴールに近づいた。
ポーランドは積極的なシュートでコーナーキックを得るとそこから先制。コーナーキックでアシストを記録したキャプテンのピオトル・ジエリンスキも喜びを爆発させた。
ビハインドとなったオランダは猛攻を開始。29分にはコーディ―・ガクポが左サイドからドリブルで持ち込んでゴールを決め、同点に追いついた。
同点となってからもオランダの勢いは弱まらず。シャビ・シモンズがキレのあるプレーでマークを剥がし、攻撃のスイッチを入れる。
しかし、ゴール前に人数をかけて耐えるポーランドをこじ開けることは困難だった。
GKのボイチェフ・シュチェスニーも好セーブを連発し、勝ち点1ずつを分け合う結末が近づいてきた。
それでも勝利したのはオランダ。81分にジェレミー・フリンポンとボウト・ベグホルストが投入される、フリンポンがビルドアップの出口として縦への勢いをもたらすと、2分後にベグホルストが逆転ゴール。ロナルド・クーマン監督の采配が的中し、オランダが大応援団と喜びを分かち合った。