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東京ヴェルディ 5-3 北海道コンサドーレ札幌

【2024年6月2日 東京ヴェルディ 5-3 北海道コンサドーレ札幌 調布・味の素スタジアム】

得点

10分 木村勇大(ヴェルディ)

20分 荒野拓馬(札幌)

32分 染野唯月(ヴェルディ)

43分 見木友哉(ヴェルディ)

46分 近藤友喜(札幌)

59分 木村勇大(ヴェルディ)

78分 染野唯月(ヴェルディ)

90+4分 原康介(札幌)

43分、ゴールを奪った見木友哉(右)が喜ぶ。ヴェルディが札幌に大勝した。

試合開始直後に鈴木武蔵がビッグチャンスを迎えたが、ゴールは決まらず。するとそこからはヴェルディのペースに。中盤でボールを動かしつつ札幌の守備を的確に突き、8分には木村勇大が中央を裏に抜け出すとGK・菅野孝憲との1対1で倒されPKを獲得。

木村自身がPKを決め、ヴェルディが先制した。

ここまで勝ち点11で19位に沈んでいる札幌はこの試合を前に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督がシーズン最後まで指揮を執る、という声明を発表。なにがなんでも意地を見せなければならない試合となっていた。

そんな試合で先制点を許してしまった札幌は、ボランチの配置を変更して懸命な反撃を開始。ゴール前で押し戻される場面が続いたが、キャプテン・荒野拓馬が意地の一撃を放つ。20分、エリア外から右足を振り抜くと、ブロックを試みた千田海人の足に当たって軌道が変わったボールがネットを揺らした。

1-1に追いついた札幌が一気に勢いづくかと思われたが、試合は再びヴェルディのペースに。森田晃樹と齋藤功佑が小気味の良いパスでハイラインの札幌守備陣をボールに食いつかせ、そこから裏のスペースを自在に活用した。

32分に染野唯月の勝ち越しゴールが生まれると、43分には見木友哉のシュートも決まり3-1に。

前半が終わると、札幌のコーチ陣はしばらくベンチに留まり、ペトロヴィッチ監督を中心に作戦会議を行った。

すると札幌は後半開始直後にコーナーキックから1点を返し1点差に。これで今度こそ一気に勢いづき3-3に追いつくかと思われた。しかし、またしてもそれは叶わず。ヴェルディは札幌の守備の穴を突き、木村と染野がそれぞれこの日2点目を獲得。5-2と突き離された札幌はなりふり構わず攻撃のスイッチを入れ続けたものの、3点差となってしまった試合はすでに決着していた。

最後の最後で原康介がゴールにねじ込んだものの、5-3でタイムアップ。この日札幌が奪った3つのゴールはいずれも時間帯や入り方で意地を感じさせるものだったが、肝心の試合結果でサポーターに応えることができず、最下位に沈むことになった。苦しいシーズンとなってしまっているが、クラブ一丸となって自分たちのあり方を見失うことなく、これまで築き上げたものを信じて1つでも上を目指すしかない。

「私はこのクラブが必ず這い上がれると信じている」(ペトロヴィッチ監督)