【2024年6月1日 浦和レッドダイヤモンズ 1-1 ヴィッセル神戸 さいたま・埼玉スタジアム2002】
得点
15分 井出遥也(神戸)
61分 中島翔哉(浦和)
競り合うオラ・ソルバッケンと山口蛍。前半と後半でパワーバランスが一変した試合は、引き分けという妥当な結果を迎えた。
前半は神戸の試合に。セカンドボールに対する鋭さと積極的なフィジカルコンタクトで浦和を上回り優位に立った。
1週間前の町田戦と同様に前半を相手の土俵で戦うことになってしまった浦和。右サイドバックの渡邊凌磨はオラ・ソルバッケンのサポートをしつつ武藤嘉紀の相手になるという難しい状況の中、懸命に食らいついた。
15分、神戸はクロスの混戦に競り勝つと井出遥也のシュートが決まり先制。その後も優位に立ち続け、前半を0-1で終えた。
しかし、後半は一転して浦和の試合に。流れを変えたのは後半開始から登場した10番・中島翔哉だった。
中島が左サイドから個でゴールに迫るだけでなく、彼の投入に伴って右サイドに回ったソルバッケンが縦ではなく左足を活用できる斜め方向へのプレーでポテンシャルを発揮。矢印が相手ゴールに向いた浦和は神戸を押し込み続け、61分にソルバッケンのアシストから中島が決めて1-1とした。
1週間前に1-1の後半アディショナルタイムに勝ち越しを許し敗れてしまった浦和は、1-1で膠着状態に陥りかけてもゴールへの姿勢を強く持ち、勝利を目指した。
一方、連敗中の神戸は局面でのチャレンジをする回数を増やすことができず、前半の勢いを取り戻すことができないまま時間が過ぎていった。
浦和はマリウス・ホイブラーテン(写真)とアレクサンダー・ショルツ、サミュエル・グスタフソンが堅実なプレーで神戸につけ入る隙を与えず。
両チームともに前半と後半で別の顔を見せた試合は1-1で幕を閉じた。