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浦和レッドダイヤモンズ 1-2 FC町田ゼルビア

【2024年5月26日 浦和レッドダイヤモンズ 1-2 FC町田ゼルビア さいたま・埼玉スタジアム2002】

得点

52分 平河悠(町田)

54分 伊藤敦樹(浦和)

90+6分 下田北斗(町田)

後半アディショナルタイム、PKを決めた下田北斗が歓喜の雄叫び。首位・町田が埼玉スタジアムでの劇的な勝利に沸いた。

浦和は直前のルヴァン杯で来日初出場を果たしたオラ・ソルバッケンを先発起用。主に左サイドのタッチライン際でプレーしたが、ボールが出てこない場面が多く、また、数少ない前進の機会では突破を阻まれてしまった。周囲との呼吸も自身のコンディションもまだ向上途中だが、大物助っ人の当初の契約期間は今夏まで。限られた時間で力を発揮することができるか。

町田は序盤から藤尾翔太が良い動き出しを続け、浦和のDFラインを突く。

前半は町田の速さと鋭さが浦和を上回ったが、西川周作が好守を続け、スコアレスで折り返した。

後半も町田の縦への勢いは続き、52分には平河悠が先制ゴール。

しかし、そこから浦和が本領発揮。再開直後に同点に追いつくと、以降は落ち着いたボール保持を実現させ、町田の勢いを封殺してみせた。

J屈指の難所である埼玉スタジアムが首位・町田を飲み込んでいったが、谷晃生が好プレーを続け、逆転は許さず。

自分たちの戦い方を出せない時間が長くなった町田を支えたのは、谷の好守と昌子源の経験値だった。統率だけでなく、苦しい時間帯にチーム全体を押し上げるプレーを選択するキャプテンが町田を生きながらえさせた。

73分にエリキが登場しても浦和のペースは揺るがなかったが、87分に投入された望月ヘンリー海輝が積極的な縦への姿勢を見せると、ついにらしさが復活。

後半アディショナルタイム、平河のパスからナ・サンホが抜け出しかけると、アレクサンダー・ショルツのチャレンジがファウルとなりPKに。敵地で大いに苦しんだ町田だったが、最後の最後で劇的な勝利を掴んだ。