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鹿島アントラーズ 3-3 東京ヴェルディ

【2024年5月12日 鹿島アントラーズ 3-3 東京ヴェルディ 鹿嶋・県立カシマサッカースタジアム】

得点
5分 鈴木優磨(鹿島)
8分 名古新太郎(鹿島)
50分 植田直通(鹿島)
69分 齋藤功佑(ヴェルディ)
81分 木村勇大(ヴェルディ)
90+3分 見木友哉(ヴェルディ)

69分、反撃の狼煙となった齋藤功佑のゴール。ヴェルディが3点差から追いつき、敵地から勝ち点1を持ち帰った。
試合は鹿島の最初のコーナーキックでハンドが発生し、5分という早い時間に鈴木優磨のPKでスコアが動いた。
思わぬ形で試合が動くと、鹿島が一気に相手を飲み込む。右サイドで師岡柊生と名古新太郎が積極性を発揮すると、8分に名古が追加点。序盤で2-0とした。
鹿島から期限付き移籍中のエース・染野唯月を契約で欠くヴェルディは、木村勇大への負担が大きくなったが、好調を維持している20番は期待に応えるべく奮闘を続けた。
しかし、鹿島は攻守両面で中盤の勢いで上回り、ヴェルディに高い位置でボールを持たせず。
ペースを掴めないヴェルディは、途中から知念慶と佐野海舟のダブルボランチに強さで渡り合える綱島悠斗のポジションを上げ、彼にボールを受けさせることでトランジションに追われない状態を目指した。
しかし、鹿島の守備は揺るがず。山田楓喜も持ち味を発揮できず、序盤の2点が重くのしかかったまま前半を終えた。
後半に入ると、50分に植田直通が追加点。前半と同じくヴェルディの出鼻をくじく形となったこの得点は、決定的と思えるものだった。
ヴェルディは前半と同じく鹿島の強度に苦しむ時間帯が続いたものの、諦めずにボールを持って前を目指した。すると、鹿島は選手交代で強度を失い徐々に受け身に。
ヴェルディが2列目の流動性で勝負できるようになり、69分に1点を返すと、そこからは一方的に攻め続けることに。81分、90+3分とネットを揺らして追いついてみせた。鹿島は強さと勢いをもたらしていた師岡、名古、知念がピッチを去ってから激変。勝利を逃したランコ・ポポヴィッチ監督は「自分たちで苦しい試合展開にしてしまった」と悔やんだ。