-日本代表の凋落-
「岡田不信任」決断の時 "Okada NO!" Fans' voice Okada,coach of Japan has no idea to win ...
文:原壮史 写真:原悦生 Text:Masashi Hara Photo:Etsuo Hara
「ファンのことまでは背負えない」日本代表監督岡田武史の口からこんな信じられない言葉が飛び出したのは2月6日、東アジア選手権の初戦を中国と0-0で引き分けた後のことだった。大ブーイングとガラガラのスタンドを指摘されてのものだが、これは全然「真摯に受け止める」姿勢ではない。
4か月後に迫ったワールドカップを見据え、未だ無冠の東アジア選手権大会で初優勝を飾り、「さあワールドカップ!」と行きたいところだった。だが、いざフタを開けてみると中国に苦戦、香港には地力の差だけで勝利、韓国には完敗と、結果は4チーム中、史上最低の3位に甘んじた。
相手を崩す流れの中からの、いわゆる“まともな”得点は1つもなかったことは相変わらずの課題だが、観客動員数の著しい低下がクローズアップされるようになったことも重要視すべきことだ。
中国戦、味スタに集まった約26000人の前で、岡田ジャパンは大分でのベネズエラ戦に続き無得点。香港戦は、日程的には不利になる祝日開催(水曜日に開催すれば、最終日まで1日多く時間があったが)をしたにもかかわらず、国立競技場は約16000人と記録的な入りだった。日本の対戦相手にビッグネームがいない。その格下相手に乏しい内容の試合。そんなものに誰がお金を払うのか。大会最終日の日韓戦、国立競技場には約42000人の観客が集まり活気のあるスタンドになったが、そのファンのまえで韓国に惨敗。ホーム開催で3試合全てで「ブーイング」を受けるという救いがたい状況だ。
岡田はプロの監督だ。監督という仕事で報酬を得ている。それは日本サッカー協会から支払われ、その協会の予算はファンあってのものだ。これでどうしてファン(集客も含めて)を背負えないのだろうか。クラブチームではそんな発言をしたら大問題だ。スペインならば「サヨナラ」の白いハンカチを振られ、イタリアなら本当に客が来なくなるか、罵声を浴びせられてトマトが投げつけられるだろう。イングランドではそんなことを言う人間は、そもそも監督になれない。監督失格だ。ファンが必死に振っていた日の丸が、今では白いハンカチに思える。
結果を出しているのにスタンドが埋まらないのではなく、結果を出せないからスタンドがガラガラなのだ。それを岡田はわかっているのだろうか?
岡田の発言は、全体的に他人事のようだ。韓国戦後の会見では「責任」「進退」を問われて、岡田は契約と権利を持ち出して「選手がついてきてくれている限り、投げ出すことはできない」と語った。自分の「クビ」は協会に預けた。彼の頭には“責任をとる=全力で頑張る”という図式ができているようだが、日本代表は中学校や高校の部活動ではないことを認識すべきだ。
ロイター通信の記者からワールドカップ「ベスト4」の目標修正の意思を改めて問われて、「変更がない」と言い切った岡田。それはどう見ても、開き直りにしか感じられない。
ぶざまな敗戦の夜、国立競技場のスタンドに掲げられた『岡チャン不合格』のメッセージを彼は見ただろうか。この東アジア選手権の結果「1勝1敗1分」は98年フランスW杯で誰かが掲げた有名な目標だ。もう笑われても揶揄されても仕方がない。そのフランスで「0勝3敗」の岡田監督が南アに向けて設定した目標「ベスト4」は2010年2月14日、国立競技場の多くのファンに否定された。
『決断セヨ サッカー協会』!
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